ソーシャルビューイングと
「ラピュタ」との深い関係

 この夏に開催されるロンドンオリンピックではこれまでとは違う新しいスポーツの楽しみ方が爆発的に普及するのではないかといわれています。

 それは「ソーシャルビューイング」です。

 2002年に日本で開催されたサッカーワールドカップでは、大勢が集まって皆で一緒にスポーツ観戦を楽しむパブリックビューイングが登場しました。そしてソーシャルメディア時代の今、新しく登場したのが「ソーシャルビューイング」というわけです。

 TwitterやFacebookなどソーシャルメディアでは、時間軸に沿ってメッセージがやりとりされるので、リアルタイムで情報が流れるテレビなどのメディアの特性との相性が非常によいといえます。

 テレビが持つ「共感の醸成」という特性と、ソーシャルメディアの「拡散性」が融合することで、自分の身のまわりの家族や友人、知人、時にはまったく見ず知らずの人とも共有したコンテンツに関するリアルタイムな会話を通じて共感を確認し、クチコミによって話題が拡散していくという、まったく新しいテレビの楽しみ方が可能になったのです。

 昨年12月にテレビ放映された映画「天空の城ラピュタ」では、主人公が「バルス!」と叫ぶ時点での瞬間最高ツイート数が毎秒2万5088回となり、一時世界記録を塗り替えたというニュースは記憶に新しいところでしょう。

 それからしばらく後の今年3月、日本テレビがテレビ画面内でFacebook上の「友達」と一緒にテレビ番組を楽しめるサービス「JoiNTV」の実証実施を行いました。