空前の文房具ブームの中でも、これまでほとんど触れられてこなかった100円ショップの文房具。だが、このもっとも身近で日本最大の文房具店には、実は宝の山が眠っている。その代表格が「マグネット」と「マジックテープ」。アイデア次第で狭い机上空間を広げることができ、整理にも大いに役立つ、この魔法のツールの活用術を紹介する。

机上整理に役立つ秘密兵器
アイデア次第で使い方は無限大

 100円ショップで売られている文房具で、使い方次第で非常に便利なのが「マグネットシート」です。

 100円ショップの文房具は、他でも売っている文房具が手軽に買えるという「お買い得感」ばかりに目がいきますが、マグネットシートはいざ買おうと思うと、他では簡単には見つかりません。アイデア次第で用途が無限に広がるという意味で、100円文具を代表するツールだといえます。

 マグネットシートとは、マグネット状の薄いシートのことですが、簡単にハサミで切れることから、用途や好みに合わせてサイズを自由に調整できます。このマグネットシートを上手に活用することで、机上の整理に役立てることができるのです。整理の基本は次の2点です。

(1)スペースの有効活用

 ほとんどの人にとって、机上空間は限られていると思います。オフィスのデスクや家の書斎でも、書類や小物を美しく整理整頓したいと思っても、実際にはそうもいきません。モノを減らすことが整理の基本ですが、それも簡単ではないでしょう。

 そこで、限られた狭いスペースをいかに「有効活用」するかがポイントとなります。

 使われていないデッドスペース、つまり壁や机の下・側面などの普段使っていない空間を活かすことで、ごちゃごちゃとした小物が散らばらずに整理することができるのです。

(2)置き場所の固定化

 もう一つは、使う文房具の位置を「固定化」することです。置き場所を決め、いちいち探さずにワンアクションで取り出すことができれば、作業効率は一気に上がります。電話中にメモ帳を探して右往左往した経験は誰にでもあると思いますが、メモ帳の定位置を決めておけば、この問題は簡単に解消します。

 きれいに整理整頓することは大切ですが、箱に入れたり細かく分類しすぎて、お目当てのものをすぐに取り出せなければ意味がありません。整理自体を目的にするのではなく、ストレスなく文房具を取り出せることが重要です。

 この整理上の2点の問題を、マグネットシートを活用することで解決することができます。マグネットシートには粘着テープが付いているので、貼り付ける文房具のサイズに合わせて切って貼れば、金属面であればどこにでも貼り付けることができるのです。