プロフィールをオープンにして安心感を与える

 これまでソーシャルメディアの活用の基本を紹介してきましたが、いよいよ本題に入っていきたいと思います。

 リアルの世界でのビジネスの基本は、まずお互いの名刺交換からスタートです。この時に相手の顔や服装から相手が、どのような人物か実際に判断します。

「この部長さんは、なかなか誠実そうだな」とか、「若い担当者だけど、ハキハキしていて、しっかりしているな」といった感じで初対面の方を評価します。

 しかし、ソーシャルメディア上でのやり取りは、直接会うリアルの場合と異なり、バーチャルのやり取りのため、お互いに相手のことがわかりません。このため、リアルの世界以上に相手に対する注意が必要です。

 ソーシャルメディアを運営する会社やお店が、どのような企業なのか、できるだけわかりやすく、そして少しでも共感してもらえるような自己紹介ができたらベストです。

 心理学では、自分の心を開き、自分の内面の情報をさらけ出すことを、「自己開示」といいます。人は、自己開示をしてくれた相手に対して心を開く傾向にあります。ソーシャルメディアの世界でもこの「自己開示の法則」は利用できそうです。

 ほとんどのソーシャルメディアにはプロフィール欄があり(フェイスブックページの場合は基本情報)、そのアカウントの持ち主がどのような人なのか、詳細に記載することができます。面識のないお客様と信頼感を持って対話するために、プロフィール欄を活用しない手はありません。自分たちのことを知ってもらいたい、お客様とよい関係を築きたいと思ったら、プロフィール欄は特に大切にすべきです。

 もし、あなたの会社が、お客様との新たなコラボレーションを通して新しい価値を創造したいのであれば、ソーシャルメディアのプロフィール欄は他のコンテンツよりも、いの一番に充実すべきでしょう。