先週の総括

 先週の日経平均株価は、週を通じて9000円前後でもみ合う展開となった。期待されていた中国の1~3月期のGDPは前年同期比6.1%の増加となり、市場参加者の失望売りが出たものの、押し目には買いも入りしっかりとした動きとなった。

 輸出関連銘柄に買い疲れ感が出ているが、出遅れ銘柄に買いが入り、雰囲気は悪くない。結局前週末比0.6%下落の8907円で引けた。

 規模別には大型株は下落したが、中小型株は前週末比プラスとなった。マザーズ指数は前週末比マイナス0.6%と小幅な下落となった。業種別には、鉄鋼、海運、卸売の上昇が目立った。一方でゴム製品、その他製品、食品がマイナスの動きとなった。

今週の予報

ゲーム機器業界:ハード機器の頭打ちはまだ先だが、安全を期するならゲームソフトメーカーへの投資も一考で「晴」→「晴」

晴れ 晴れ

 今週の日経平均株価は、引き続きもみ合いの展開を予想する。株式市場の大きなイベントは見当たらず、経済指標も底打ちを示唆するものと悪化を示すものとが混在し、材料不足となっている。

 市場は、今月末以降に本格化する今期の企業業業績に関心が移っているようだ。テクニカルの過熱感も解消し、下値不安は解消されつつあるが、上値を追う材料もない。当面は個別銘柄が散発的に物色される展開を想定している。

 ゲーム機器業界の株価は、景気との連動性が低いため、不況期に物色される傾向がある。

 かつて1990年代前半は、バブル景気が崩壊して日経平均株価は急落したが、任天堂やセガ(現在のセガサミーホールディングス)は逆行高を続け、運用業界では「任天堂買いの日経平均先物売り」を仕掛ける運用担当者も多かった。