最も身体に良くて
お財布にも優しい飲み物とは

 サラリーマンがランチにかけられる金額が減っても、それとは別格扱いで削減されることなく、不動の位置を保っているのが「毎日の飲み物代」である。平日に毎日500ミリリットルのペットボトルを1本買い、約150円が使われると仮定すると、月3000円の出費。ランチに味の濃いものを食べたり、外食が多かったりすると、摂った塩分が多ければ多いだけ喉は渇き、人によっては毎日2本飲んで月6000円の出費だったりするかもしれない。

 そうでなくても、働く時間が長いと、仕事中だけで1リットルくらいの水分を摂る人も多いだろう。とはいえ、だからといってお弁当男子ならぬ、水筒男子をしている人は少ない。飲み物代を抑えたいと思ったら、1リットルで100円の紙パックのお茶を手に取るのが、一番経済的だが、紙パックでは一度開封した後の持ち歩きは困難で、1日中オフィスから出ないような人にしか勧められない。となると、身体にも良くて、経済的な飲み物は?と聞かれたら、やはり「水」なのだと思う。「おいしい」とか「リフレッシュした~」など、飲み物の“嗜好品”としての役割を果たすものではないが、毎日おすすめできるものの1位にあげるのはこれに尽きる。

「味のついていないお水はあまり飲めない」という人も多く、実は私もこのタイプなのだが、例外なのはナチュラルミネラルウォーターと書かれた天然の炭酸水。ビールとは違うが、シュワシュワっとはじけるような喉越しが、なんとなく疲れを癒してくれるように感じる。実際、この炭酸は疲労感と関わる乳酸を排泄する手助けをしてくれるとも言われている。

 なかには、レモンやライム味のものもあるし、天然の発泡水は150円と普通のお値段だが、コンビニのプライベートブランドで売られている「炭酸水」などは80円以下で手に入る。こちらは、原材料を見ると水と二酸化炭素でできており、よくお酒を割るのに使うようなものだ。飲みやすさで言ったら天然炭酸水に軍配が上がるが、「お水に毎日100円以上出せない!」なんてときには人工的な炭酸水でもいいと思う。

コンビニでも買える身体に良い飲み物と
市販飲料の意外な落とし穴

 ちなみに、「身体に良い飲み物はなんですか?」と聞かれたとき、答えは2通りあると考えている。コンビニでは手に入らないが、極論を言えば、ごぼう茶のような、いかにも身体に良いものが含まれる飲み物。そして、もうひとつは、過度な糖分や脂肪分、添加物が含まれていないもの。つまり、身体への悪影響が考えられないもの、だ。