毎回この連載では、「先週の総括」と「今週の予報」をお届けしていますが、今回は新年第1回目につき、特別に「昨年の総括」と「今年の予報」をお届けします。

昨年の総括

 昨年の日経平均株価は、前半企業業績に対する期待も高まり堅調な動きであったが、後半にかけ米国サブプライムローン問題が実体経済に飛び火するのではないかという懸念が高まり、下落基調となった。

 年初日経平均は前年の年末高の基調を受け継ぎ17000円台でスタート。2月には企業業績に対する期待も高まり18000円台に乗せたものの、中国株安が連鎖した世界同時株安のため急落、一時16500円台を付けた。その後は落ち着きを取り戻したが、5月本決算で今期業績が期待を裏切る慎重なものであったためもみ合いとなった。

 7月には堅調な経済指標を好感し年初来高値である18261円を付けたが、米国サブプライム問題の再燃不安が台頭し反落。また急激な円高が進みリスク回避の動きが強まり、8月には日経平均は急落、15200円台まで売り込まれた。

 その後はサブプライム問題が実体経済に与える悪影響を見極めたいという慎重な動きが強まり、世界的な金融緩和期待により時々突発的に上昇するものの、下落基調に変化は無かった。結局11月に年初来安値である14837円を付け、軟調な地合を引きずる結果となった。

今年の予報

非鉄:金属市況の動向が読みづらく
「曇」→「曇」

くもり くもり

 今年の日経平均株価は、サブプライム問題の影響と金融緩和期待との綱引きにより揺れ動く展開を予想する。日経平均レンジ予想は14000円~18000円。年初は金融緩和を要求する「利下げ催促相場」となり、日経平均は再び14000円を試す展開となろう。