家や車など大きな買い物は、消費税が8%にアップする前に買うべきかどうか、悩むところ……。そこで、書籍『夫婦で貯める1億円!』が好評の花輪陽子さんに、賢い買い時の見極め方を聞きました。

増税前に買ったほうがいい物・待つべき物

 消費税が2014年4月から8%に、2015年10月から10%に引き上げられる予定です。そうなると、「増税前に家や車などを買ったほうがいいの?」という疑問がわいてくると思います。
 そこで今回は、増税前に買ったほうがいい物・待ったほうが物について、一緒に考えていきましょう。

 まずは、賢く買い物するための基本をザッと見ていきます。

賢い買い物のための基本 1
値崩れししやすい商品としにくい商品で、買い方を変える

 物には値崩れしやすいものと、なかなか値段が落ちないものとがあります。
 たとえばパソコンは、キャンペーンなどで値段が変動しやすい商品です。エアコンも商品入れ替え時期や夏の終わりなどに価格が下がる傾向があります。

 値崩れしやすい商品は、一般的に、待っていれば商品はどんどん改良され、値段も安くなる傾向があります。消費者の「よりよい物をより安く」という圧力が強いからです。

ですから、値崩れしやすい商品は消費税が上がるからと慌てて購入をしても、あまり効果はありません。消費税が上がったあとでも、もっといい商品が出たり、値段が下がることが考えられるからです。
 過去にも、家電エコポイント終了後にテレビの値段が大幅に崩れたことがありました。

 価格の推移は、「価格.com」などで見ることができますから、値動きの特徴を掴んでおけば、おトクな買い物ができます。

 一方、同じ家電でも、冷蔵庫や洗濯機などの白物家電は値崩れしにくい傾向があります。また、ブランド品、宝飾品、ゴルフクラブなどもなかなか値段が下がりません。

値崩れしにくいものは、購入の予定がある場合は、消費税増税の前に買うことを検討してもいいでしょう。
 もちろん、本当に欲しいもの、必要なものなら…です。
消費税が上がることを言い訳に、ムダな買い物をしてはダメなのは言うまでもありません。