自然に売れる仕組みを創るためには、ブランド構築=ブランド・マネジメントが欠かせない。ブランド・マネジメントの究極の目的とは何か?それは、「お客様との深くアクティブな関係を構築すること」。ブランドのロゴを見ただけで、お客様に提供する価値が瞬時に伝わること――。それが、ブランド・プロミスだ。

ブランドをマネジメントするということ

 前回までは、マーケティング=売れる仕組みの3大要素「何を」「誰に」「どうやって」と、USP=ユニークな強みの重要性を持つには「イノベーション」的な発想が必要だというお話をしました。

 マーケティング=自然に売れる仕組みを創り出していくために必要な「ブランド」について今週はお話をしていきます。

 私は、アマゾンなどの外資系企業でブランド・マネジメントをしてきました。
 このブランド・マネジメントの究極の目的とは一体何でしょうか?

 カッコいいロゴを作ること?または、高級なプロダクトだと認識してもらうことでしょうか? 

 どちらもブランド・マネジメントの手段ではありますが、目的ではありません。

 ブランド・マネジメントの目的は、「お客様との深くアクティブな関係を構築すること」です。

 これは友人から聞いた話ですが、高級ブランドのルイ・ヴィトンのパリの本店では、よく買ってくださる本当にいいお客様は、店頭に来店することはあまりなく、新作を発表するDMで購入されるとのことでした。

 これは極端な例ですが、DMのような手紙だけで自社のプロダクトの良さを分かってもらえるようにすることが、ブランドをマネジメントしていく、ということです。

 したがって、ブランド・マネジメントはマーケティング活動の中でも非常に重要な位置を占めます。