暴落に襲われた株式市場にも、一服感が漂っている。VIX指数など市場の変動リスクを表す指標は、リーマンショック直前のレベルにまで下がってきた。

 ただし、このところ上値の重さも目立ってきている。円高の進展なども、圧迫要因の1つだ。そこで、過去の暴落時の日経平均株価と為替のドル円レートの動きを合わせて比較してみたい。

暴落後の値動きパターン

 上のグラフを見ていただきたい。1965年以降の10の「暴落」について、暴落した週の日経平均の安値を100として、その前後の動きを比較したものである。

 今回は、下げの大きさに対して戻り率の鈍さが際立つが、下落率とその後の反発力の大きさは必ずしも一致していないことがわかる。