落ち込んだとき、あなたはどんなふうに対処をするだろうか?バカみたいだが、私は、まず走ることにしている。もしくは、料理をする。つまりは、何かしら身体を動かして、身体の動きから頭の動きをかえようと試みるのだ。

 たとえば、仕事で失敗して落ち込んだとき、その気持ちをひきずったままでは、良い打開策がひらめきにくかったりしないだろうか?対人関係でも、心に打撃を受けた状態で話し合っても、相手の言葉をいちいちネガティブ受信してしまったりしないだろうか?

 落ち込んだときには、無理にテンションをあげなくても良い。落ち込むことは仕方がないし、自然なこと。でも、それが続くようでは疲れてしまう。だからこそ、落ち込んだ、その要因のリカバリーのために動くことが大事だし、その際に、より良い道が選べるように、一度、気持ちをフラットにすることが大事だと感じている。

 そして、やはり普段から「打たれ強い心」を作っておくことが、失敗するたびに落ち込むことを防ぎ、自分を楽にしてあげることにつながるだろう。

 私事だが、先日、久しぶりに会った学生時代の友人に「こんなにお仕事していると思わなかった」と言われた。恥ずかしいことに「みんなにも、早く結婚して主婦になりそうだったのにってよく言われるよー」と返したら、「いや、そうではなくて。仕事って、大変なこといっぱいあるじゃない。プレッシャーだってあるし。前は、そういうのに弱かったから、こうなっていることにびっくりした」と言われて、昔の自分を思い出した。心理学を専攻し、人材派遣会社に勤める彼女の分析通り、事実、そうだったし、本当に打たれ弱かった。

 でも、人は変わる。自分自身のことでも、ちょっと注意することもはばかられるような、落ち込みやすい新入社員でも。脳は食べたものでできていて、食べたもので機能している。そのシンプルな事実をうまく活用しない手はない。