2013年は日本が大きな転換に踏み切った年だった。経済面では何と言っても「アベノミクス」に尽きる。黒田日銀が「異次元金融緩和」に踏み切り、10兆円を超える補正予算も手伝って、日本経済は回復基調に入った。さらに、2020年の東京オリンピック開催も決定、楽天の田中将大投手が24連勝という前人未踏の大記録を打ち立て、同球団は初の日本一にも輝いた。総じて日本経済には明るい雰囲気が戻りつつある。一方、安倍首相は年の瀬になって靖国神社に参拝し、日中、日韓との関係改善はさらに遠のいたようにみえる。

さて、新年はまず4月に消費税増税が実施される。景気への影響が懸念されるものの、財政再建には道筋がついたとは言い難い。さらに緊張高まる東アジア情勢に、安倍政権はどう対処するのか。2014年は午年。軽やかに駆け抜けることができるのか、暴れ馬のごとき年になるのか。経営者、識者の方々にアンケートをお願いし、新年を予想する上で、キーとなる5つのポイントを挙げてもらった。連載第10回は、当サイト連載コラム「SPORTSセカンド・オピニオン」でおなじみの相沢光一氏に、2013年のスポーツ界を占ってもらう。

①6月12日開幕のFIFAワールドカップ(ブラジル)で
日本代表はグループリーグを勝ち抜けない

 心情的にはもちろんグループリーグを突破し、過去最高のベスト8まで勝ち上がってほしいところだが、日本が入ったC組の対戦相手、コートジボワール、ギリシャ、コロンビアはいずれもディフェンスが強く、守り合いの試合が続きそうだ。この中で最も守備力が劣るのが日本であり、勝ち上がるのは厳しいと見ている。それまでに守備力が劇的に改善されるか、前回の岡田ジャパンのように「守ってカウンター」というスタイルへの変更があれば、勝機も出てくるかもしれないが。

②メジャー移籍の田中将大。
期待通り(10勝以上)の活躍を見せる

 1月23日未明、ヤンキースと合意との速報(米スポーツ専門局ESPN・電子版による)があったが、先発陣の一角を担い期待通りの活躍を見せるだろう。昨年24連勝し日本シリーズでも連投した負担が今年の試合に出るのではという心配もあるが、その辺のケアはしっかりするアメリカなら大丈夫だろう。田中の武器はメジャーの打者の多くが苦手とするタテに鋭く落ちる変化球。150キロのストレートを見せダマに、高速スライダー、フォークのように鋭く落ちるスプリット・フィンガード・ファストボール(SSF)、シュートのような曲がり方をするツーシームなどでメジャーの打者を抑えるはずだ。日本からメジャーへ行った投手の1年目の最多勝利数はダルビッシュ有の16勝(9敗)。田中はひょっとするとそれ以上勝てるかもしれない。