キャリアプロデューサー櫻井です。

 今回は、前回に引き続き、公務員希望者の就職活動について書かせていただきます。

 まずは下記の科目をご覧いただけますでしょうか。

 文章理解、判断推理、数的推理、法律、経済、政治、世界史、日本史、地理、思想、物理化学、生物、時事

 これは、国家公務員一般職試験の基礎能力科目です。全問必須解答となっています(地方上級は若干異なります)。

 上記に加え下記の専門科目から8科目を選択します。

 憲法、行政法、民法(総則及び物権)、民法(債権、親族及び相続)、政治学、行政学、ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学・経済事情、経営学、社会学、国際関係、心理学、教育学、英語(基礎)、英語(一般)

 センター試験が性悪になったようなこれらの試験の他に、論文・面接が入ります。

 地方により異なりますが、倍率は10倍~20倍にも上る試験だそうです。いかに公務員試験は効率的に行うべきか、を感じとれる出題範囲ですね。

 ただし本記事は残念ながら、公務員試験の攻略法について記載している訳ではありません。予めご了承ください。

筆記試験に合格すれば公務員、ではない!

前回記事の後半では、「民間企業での仕事が大変」「残業が無いから」といった逃げの転職で公務員試験に臨む方がいるという記事を書きました。

 社会経験を活かした上での公務員志望は賛成です。ただし、動機がこのように不純だとなかなか上手く物事が進まないのも事実のようです。

ケース1)筆記試験は合格するも、面接で落ちてしまうAさん

 ある企業で正社員として働き出したAさんが、公務員試験を受けようと考え始めたのは、働きだしてからわずか3ヵ月後の事でした。

 新入社員として、最初に覚える業務は多いものです。Aさんもまた、たくさんの業務を覚えながら仕事に励み、時間がかかってしまう業務については残業で対応していく日々が続いていました。