人間関係の希薄化か、コミュニケーションツールが発達したおかげか。この10年で、夫婦は「会わなくても耐えられる日数」が37.3日から50.7日に劇的に延びたという。

 アンケートを行ったのはアサツーディ・ケイ。調査期間は2014年5月17日~31日。全国に暮らす15~69歳の男女6032人を対象にしたインターネット調査。

10年前より約2週間延びた
夫婦が「会わなくても耐えられる日数」

 アンケート内では、配偶者のいる20歳以上の男女を対象に「配偶者と会わなくても耐えられる日数」について調査。結果は、50.7日だった。平均的に日本の夫婦は約1ヵ月半、会わなくても問題ないと考えているようだ。

 この数字を2005年、2011年に行った調査と比べてみると、その差は明らかだ。2005年は36.6日、2011年は46.9日という結果だったので、ここ10年で、夫婦は「会わなくても耐えられる日数」が次第に延びていることがよくわかる。

 特にその傾向が顕著なのは女性だ。調査結果を男女別に見てみよう。男性の場合は、2005年=30.6日→2011年=40.9日→2014年=40.4日と、2011年と2014年はほぼ横ばいなのに対し、女性は順番に42.1日→52.3日→59.7日と完全に右肩上がり。また、男性よりも女性の方が「会わなくても耐えられる日数」が1週間以上長いことがわかる。

現代の夫婦は50日間「会えなくても平気」 <br />この10年間で劇的に延びた理由は?

 ちなみに、この傾向は夫婦だけではなくカップルでも同じ。対象者に「恋人と会わなくても耐えられる日数」を聞いたところ、25.8日→33.9日→38.5日(男女全体)という結果だった。アサツーディ・ケイはこれらの結果について、「耐えられる日数が長期化している原因を、夫婦関係の希薄化としてみることもできますが、この10年でSNSや無料通話・メールアプリなどのコミュニケーション環境が劇的に変化した影響も大きいと考えられます」「特にツールを活発に使いこなす女性はこの感覚が強くなっている」と分析している。