「ザクとうふ」の次は“女子専用”で勝負!<br />豆腐界の風雲児はまた革命を起こせるか9月7日に幕張メッセで開催された『東京ランウェイ』にて、「ナチュラルとうふ」を持ってランウェイを歩く、モデルの石田ニコルさんと浦浜アリサさん
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「ザクとうふ」でガンダム好きな30~40代男性を虜にし、豆腐界の常識を覆した相模屋が、また新たな革命を起こそうとしている。なんと今度は“女子専用とうふ”を発売したのだ。

 “女の子のためのおとうふ”というキャッチフレーズで8月末に発売された商品の名前は「マスカルポーネのようなナチュラルとうふ」。まるで乳製品かと思える濃厚なクリーム感の豆腐に、オリーブオイルをかけてスプーンで食べるというものだ。

 今回、相模屋がターゲットに定めたのは、20~34歳の女性層。情報感度が高く、新しいトレンドにも敏感な彼女たちは、消費意欲が旺盛だが、これまで「豆腐の購買層としては最も弱い層」と位置付けられてきた。購買層のメインは、彼女たちより上の世代の主婦層だ。そこで、最も攻略すべき層でありながら、「完全にブルーオーシャン!」(相模屋談)だとして、今回の“女子専用とうふ”開発に至ったという。

「ザクとうふ」の次は“女子専用”で勝負!<br />豆腐界の風雲児はまた革命を起こせるか東京ランウェイ会場内のブースにて「ナチュラルとうふ」のサンプリングサービスも。多くの若い女性が興味深そうに受け取っていた
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 発売にあたり、女子専用であることをより強くアピールするため、なんと豆腐屋なのにかの有名な日本最大級のファッションショー、神戸コレクションと東京ランウェイに登場。人気モデルが豆腐とは思えないそのパッケージをおしゃれにランウェイを歩く姿は衝撃的だった。

 もちろん20~30代前半の女性たちも豆腐を無視して生きてきたわけではない。彼女たちは、「痩せる」という目的のために豆腐を日常生活に取り入れてきた。事実、クックパッドが行った「ダイエットに関するアンケート」(2014年4月22日~28日実施)によると、「ダイエットで注目している食材」のトップに「豆腐」が選ばれている。

 しかし、「痩せる」という目的のために食べていたのであって、「おいしいから」食べていたわけではないのではないか…。そんなところに目をつけたのが、同社の鳥越淳司社長だった。