同僚との飲み会ならまだしも、取引先との会食や、デートで行く店は、いつも以上に気を遣う。そんなサラリーマンは多いはず。立地や料理ジャンル、価格だけではなく、「本当に喜んでもらえるかどうか」が重要なポイントになるからだ。例えば、マラソンに出場するなど、健康志向の強い取引先との会食で「健康に優しい、国産食材のみを使用しているお店なんです」とサラリと言えれば、会話も弾むというものだ。

 “よそとはひと味違う”店探しに威力を発揮するのが、USENの展開するグルメサイト「ヒトサラ」だ。メニューや立地、価格といった店の基本情報だけでなく、料理人のキャリアやこだわり、さらには使用する食材などにもフォーカスを当てた情報を集めることで、店の素顔を垣間見ることができるサイトとなっている。

店ではなく料理人の個性にフォーカス <br />ひと味違うグルメサイト「ヒトサラ」の可能性料理人や使用する食材など、細部にこだわった情報を提供する

 ヒトサラが誕生したのは2年前。前身は、競合のたくさん存在する店情報サイトの一つだった。しかし、半額クーポンなどで集客を図ったところで、店にとってリピーターの確保にはつながらず、価格競争で疲弊するばかり。折しもアベノミクスで「安さ一辺倒」から「プチグルメ」に風向きが変わりつつある頃だったため、思い切って店のこだわりや価値を全面に出すグルメサイトへと舵を切った。

 通常、グルメサイトの店舗開発営業マンには、数のインセンティブが与えられることが多いが、ヒトサラでは、上質な店の掲載を獲得してきた営業マンにインセンティブが与えられる。掲載規定も厳しい。カラオケボックスやネットカフェはNG。あくまでも、「食事をする店」でないと掲載しない。