こんにちは。前々回のこの記事では、「エンタープライズソーシャル(企業内SNS)」の利用意向のない日本企業の60%が、「利用価値が不明確」と回答しているにもかかわらず、ちまたで溢れているのは「どうしたら浸透するか」であり、「目的の明確化」に回答していないという問題についてお話ししました。その上で、以下の順序で、検討することが重要であると説明しました。

(1)経営に対し「価値の遡及」をし、「目的を明確化」すること
(2)そのうえで、「浸透」の第一歩である「使い始める」仕掛けや環境を検討すること
(3)使い続けられる状態が継続されるように、経営側と働いている方々の、双方にメリットを感じられる「仕組み」を維持すること

 前々回は、上記の(1)の目的を定義し、前回は、(2)の使い始めるきっかけの仕組みについて述べました。

 今回は、最後の「使い続ける仕組み」の埋め込みです。

 前回までの説明である程度ご理解をいただいていると思うので、ここでは我々の海外の事例で、エンタープライズソーシャルの状況を、視覚で把握する機能をご紹介します。

ソーシャル反応の様子を
視覚化してみせる

 誰かが行った投稿を中心に据え、誰がコメントをしていて、どのくらい「いいね!」が押されているかを視覚的に見せることで、コメントをしたり、「いいね!」を押したりすることに対しての興味を保ち続けるというものです(下の画面)。

会話から新たなビジネスが生まれる仕掛けを作る――間違いだらけのエンタープライズソーシャル活用法(3)エンタープライズソーシャル活用の事例