週刊ダイヤモンド マンションの“新価格”、“新々価格”ってご存知でしょうか。2004年までのマンションの販売価格よりも1割上がったものは「新価格」、さらに1割値上がったものには「新々価格」といった呼び名がついています。マンション業者は、さらにそれ以上高くなったものは「チャレンジ価格」と名づけました。

 値上がりのメカニズムは、おおむね地価の上昇によるものです。

 マンション業者は、土地を買う→建物を建てる→マンションを売る。このサイクルを繰り返しています。土地を買うのをやめてしまっては、会社として成り立たなくなります。

 地価が上がり、数も少なくなった用地に業者が群がり、土地の落札価格がどんどん上がっていきました。 原価が上がるのですから、当然、マンションの売り値も上がります。「本当にこんな値段で売れるの?」。マンション業者同士、不安を抱えながらも、土地の奪い合いは止まりませんでした。関係者によると「歯止めがきかない業界なんだよね」だそうです。

 しかし、給料のほうは5年前と比べてもさほど上がっていません。「新々価格」と名づけられたマンションは果たして売れているのでしょうか。

 一生で1番高い買い物をするのに、市況を知っておくことは大切です。マンション購入を検討されている人は、じっくり自分にあうマンションを探してはどうでしょうか。

 マンションを選ぶのに3つのPというのがあるそうです。「Place
(立地)」、「Price(価格)」、「Plan(間取り)」だそうです。特集では、専門家による恒例のマンションランキングも掲載しました。上記の3つのPだけでなく、多角的な観点から、物件を評価していますので、是非、ご参考にしてみてください。中古マンションという選択肢も提案しており、資産価値が維持しやすい物件も掲載しています。

 さらに今回は、マンションを購入した後の管理やメンテナンスのカラクリにも相当のページを割きました。現在、マンションにお住まいの方も、維持管理を見直す参考にしてください。

(週刊ダイヤモンド編集部記者 須賀彩子)