FINEPIPX Z200fd
富士フイルム「FINEPIPX Z200fd」の「恋するタイマー」は、二人の顔の距離に応じてシャッターが切れる画期的な機能。

 現在、デジタルカメラの最新トレンド機能といえば、「顔認識」だ。簡単に説明すると、写真を撮る際に自動的に被写体の顔を認識し、ピントと露出を合わせてくれるものだ。

 人物写真におけるピンぼけを救ってくれる機能なのだが、機種によっては、複数の顔を認識することもできるので、集合写真などにも対応できる。

 この顔認識機能は、各メーカーが現在最も注力している機能。各社とも独自性を持たせた顔認識機能をウリにしている。

 たとえば、ソニーの場合は、笑顔を認識して自動的にシャッターが切れる「スマイルシャッター」という機能がある。被写体が笑顔でなければ写真が撮れないので、必然的に誰もが笑顔の写真が撮れる、というものだ。

 富士フイルムは「顔キレイナビ」という顔認識機能を搭載しているが、それがさらに進化。「FINEPIX Z200fd」という機種に搭載されている「恋するタイマー」は、被写体の二人の顔の距離が近付くとシャッターが切れるというもの。顔の距離により「お友達」「仲良し」「ラブ」という3段階の設定がある。「ラブ」ではお互いの頬が触れ合うくらい近付く必要がある。

 これまでの顔認識機能は、失敗しない写真を撮るための機能だった。しかし、各社がこぞって顔認識機能を搭載し始めたことで、プラスαの機能で差別化を図るようになった。それが「スマイルシャッター」であり「恋するタイマー」なのだ。

 なお、これらの顔認識機能はコンパクトデジカメに搭載されるのが主流だったが、最近ではデジタル一眼レフカメラにも搭載され始めている。

 顔認識機能が使える前提として、背面液晶ディスプレイをファインダーの代わりとして使用するライブビューに対応している必要がある。コンパクトデジカメのほとんどはこのライブビューでの撮影が基本のため、顔認識機能を搭載することは比較的簡単であった。

 一方、デジタル一眼レフカメラは光学ファインダーを覗いて撮影するのが基本スタイル。背面液晶ディスプレイは撮影後の画像の確認や設定を表示するものであった。

 しかし、最近ではライブビュー撮影に対応したデジタル一眼レフカメラも多数登場。これにより、デジタル一眼レフカメラでも顔認識機能が使えるようになったのだ。

 顔認識機能は、もはやデジタルカメラの基本機能の一部となった感がある。今後、この機能がどのように進化していくのか、楽しみだ。

(三浦一紀)