今年4月から、JALマイレージバンクのサービスがリニューアルされる。ディスカウントマイルでの交換マイルの見直しや、予約申込期限の延長、片道での国際線特典航空券の利用も可能になるなど、ビジネスパーソンの“旅のある豊かな人生”を強力に後押しする。

 旅は本来クリエーティブな行動である。価値あるものに対価を惜しまず、ライフスタイルにこだわりを持つビジネスパーソンならば、出来合いのプランを使うスマートコンシューマーに飽き足らず、旅のプロシューマーとして賢い旅行の方法を探しているはずだ。

 そんな意識を持つビジネスパーソンにふさわしいサービスがJALマイレージバンク(サービス)のリニューアルで実現する。今までより少ないマイル数で特典航空券への交換が可能となり、使い勝手も格段に向上、ためたマイルをより有効に使えるようになったのだ。

従来の長距離アジア線の
マイル数で北米へ

 注目はまず、国際線特典航空券のディスカウントマイルの引き下げだ。2014年も実施していたが、15年度の冬はさらにマイル引き下げ幅が大きくなっている。例えばジャカルタ、シンガポール、バンコク、ホーチミンシティなどの長距離アジア線エコノミークラスの場合、通常往復3万5000マイルのところ2万5000マイルに引き下げとなる。JALカード会員なら、さらに1000マイル減額されるのがうれしい。

 週末や連休に、マイレージを利用してふらりとシンガポールに出掛ける。マリーナ・ベイ・サンズでカジノに挑戦するのも一興、セントーサ島のビーチでリラックス、ラッフルズホテルのロングバーでカクテルを楽しむのもいいだろう。あるいはベトナムのホーチミンシティ。ドンコイ通りでヘルシーなベトナム料理に舌鼓を打ち、チョロン(チャイナタウン)を冷やかす。通りを埋めるバイクの群れ、成長するアジア独特の喧噪と匂いは、どこかで眠っていた感性を呼び戻し、明日への活力につながるはずだ。

 今回のディスカウントマイルの引き下げ感をより実感できるのは、なんといっても北米路線だ。通常往復5万マイルのところ3万5000マイルに引き下げる。ディスカウントマイルを利用すれば、アジアへの通常マイル数と同じマイル数で、北米まで足を延ばせるようになったことになる。北米路線の目的地は、サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨーク、バンクーバー、ロサンゼルス、ボストンなど。突然休暇が取れた機会に、あるいは連休に有給休暇をプラスして、北米に旅に出てはどうだろう。

 旅のデスティネーションがニューヨークなら、ブロードウェイで話題のミュージカル、メトロポリタン美術館で絵画、ヤンキースタジアムでメジャーリーグ、トライベッカで最新流行のレストランでディナーなどのコースも満喫できる。海外出張とは違う、自由な空気の中で触れる都会の空気は、ストレスフルな日常生活を忘れさせてくれるだろう。