唇は、誰が何と言おうとセクシー担当です。そこが、その人の内側を感じさせるからです。柔らかく、そこだけ違う色がついている。唇は色気を感じさせるパーツです。

唇はセクシー担当 だから何が何でも濡らしておくこと

 唇が最高に美しく見えるのは、立体感と濡れ感があるとき。ここでいちばん必要なのは、やはりツヤです。ツヤがあると濡れた感じはもちろん、立体感も出ます。こうすると、生まれつき唇が濡れている人に見え、「お前は何て唇をして生まれてきたんだ!」と言わせるような唇になります。

 口紅を塗る前には、必ず先にリップバームやリップクリームを塗りましょう。そうやって充分に柔らかくしてから口紅を塗るだけで、ツヤが出るし、口紅の持ちも長くなります。

 唇が乾燥してガサガサになっていると疲れて見えます。さらに、乾いたまま口紅を塗ると、固い唇に口紅が引っかかって、余計肌を痛め、しかもメイクが下手な雰囲気が出てしまいます。もちろん、人間、唇が乾燥する日があります。でも、そんな日は無理に色をつけず、まずはリップバームを塗りこんで濡れ唇をつくりましょう。
 もちろん保湿のためですが、そうすると、ガサガサの生々しさが半減し、「あ、この子疲れてるのかな、心配だな」と思わせて魅力になったりもします。唇は、何が何でも濡れていてほしいので、夜のパックや、リップを塗ったあとサランラップをかぶせるケアをしたり、特に気を使ってほしいところです。

 ただ、唇のタテ線はあまり気にしすぎなくても大丈夫。唇は喋ったり食べたりするときに動くものだから、しわがないと切れてしまうことがあります。しわは必要なものなのです。
 濡れ唇をつくったら、細かい縦じわは無視。
 キスしたときに攻撃されそうな乾燥のガサガサは嫌だけど、ふっくらとした唇にある縦じわが嫌いな男性なんていません。

自然につけるには、直接ぐりっと塗るのが一番

 口紅を塗るときは、そのままぐりっとスティックごと塗ってしまうのがいちばん。リップブラシでアウトラインをとると、「きっちり塗り込んだ感」が出てしまいます。

 直接塗るのは、ラフな雰囲気を出す効果もありますが、実はいちばんいい位置につけることができるのです。ポイントは、唇の山。ここにぴったりあてていくように塗りましょう。ここさえ気をつけていれば、キレイに濡れます。また、口紅を塗るときは、強く塗るのではなく、軽くつけて色を重ねていくこと。素の唇でキレイなところに、さらに色をにじませるようなイメージです。

 また、口紅で口角まできっちり塗って上げるメイクがありますが、これは絶対にダメ。口角は表情でつくるものなので、不自然極まりない顔になってしまいます。

情熱的なキスをしたあとのような唇のつくりかた

 また、いつもより色気を出したいとき、塗り始めを唇の真ん中3分の1からにしましょう。いちばん盛り上がっている山の内側からです。ここに直接ぐりっと塗り始めることで、途端にめくれあがったようなグラマラスな唇が現れます。ふくよかでみずみずしく、唇の山の部分が強調された、立体感のある唇です。
 上唇の3分の1を塗ったら、そのあと下唇を塗りましょう。

 この唇の真ん中3分の1部分は、上下ともに多少はみ出しても気にしません。むしろ、あえてはみ出させるのもおすすめ。めくれあがり感が増し、見ているこっちが恥じらってしまうくらいセクシーになります。まるで情熱的なキスをしたあとのような唇になります。
 「アウトラインを描く」は忘れてしまいましょう。真ん中3分の1をぐりっと直接塗り付ければ立体的な唇のできあがり。メイクをセクシーで仕上げ、極上の女になれるのです。