コツコツと蓄えた積立金を投じた大規模修繕工事で何かと不満が残る仕上がりだと、後悔するのは入居者たちだ。改修設計、工事監理、施工までを一貫して実施できるエンジニア集団がそろうマンション管理会社・日本管財は、建物のライフサイクルと日常の管理を含めた観点から、管理組合のパートナーとして最適な結果を導き出す。

 今年創立50周年を迎える日本管財は、建物清掃業務に端を発し、ビルの総合管理で高い実績と信頼を獲得してきた上場企業だ。1973年にはマンション管理の分野にも進出し、すでに40余年のキャリアを蓄積。現在では、グループ会社が手掛けているものを含めると、全国で8万6000戸超に及ぶマンションを管理している。

長谷川友樹
住宅事業部
関東管理センター センター長

「新築の段階から管理を請け負うケースもありますが、やはり圧倒的に多いのは、リプレイス(管理見直し)です。当社の強みは、常に入居者さまの立場から物事を捉えていること。日頃のメンテナンスはもちろん、大規模修繕計画の提案まで含めた中長期的なビジョンに基づいて管理組合さまの実務を軽減すべくサポートに努めています」

 こう説明するのは、住宅事業部関東管理センターの長谷川友樹センター長だ。管理コンサルタントと建物・設備メンテナンスが一体となった総合サービスを展開していることへの自負をのぞかせる。

各種エンジニアが
管理組合の相談に対応

 同社へのリプレイスを決めた管理組合は、それまでの管理会社に対して何らかの不満を抱えていたからこそ。同社はその不満の解消に尽力し、さまざまな要望に応えていくうちに、その守備範囲は拡大の一途をたどっていった。ついには、大規模修繕工事においてもさまざまな形で携わるようになった。

「建物設備のメンテナンスには、創業時からの経験があります。そのため、大規模修繕工事においても、管理組合さま本位の立場でのコンサルタントとしてのほか、長年蓄積してきたノウハウを生かし、設計・監理会社として、工事施工会社としての実績もあります」(長谷川センター長)

 設計・監理が行える同社には、1級建築士、建築設備士、各種1級施工管理技士等々、さまざまな有資格者たちがそろっている。そのため、日常のマンション管理──耐震性や省エネルギー性など建物そのものの機能面、電気や機械設備のメンテナンス、各種トラブル対応といった運営面にも、彼ら多種多様なエンジニアの目が届いている。

竹林良純
東日本EMセンター
エンジニアリンググループ 課長

「当社のエンジニア集団は、建物診断を展開するグループ、技術コンサルタントを手掛けるグループ、工事を管轄するグループの三つに分けられています。フロント担当者がヒアリングした管理組合さまのご要望に迅速かつ的確に応えられるよう、常に連携する体制が整えられています」と語るのは、東日本EMセンターエンジニアリンググループの竹林良純課長だ。

 管理組合にとってベストな選択、無駄のない提案ができるという自信の裏には、常日頃から建物の現状や入居者ニーズを正確に把握し、修理修繕手法や予算感が分かる建物に精通したエンジニア集団のバックアップがある。