電気料金の値上げでマンションの共用部の電気料金も上がり、従来の管理費では不足するケースが増えている。そこで検討したいのが「高圧一括受電」サービス。長谷工 アネシスでは、既築マンションにも初期費用なしで導入できるサービスを提供。マンション施工と管理で圧倒的な実績を持つ長谷工グループの総合力が、その品質を支えている。

杉本憲彦
スマートマンション事業部
部長

 長谷工アネシスが提供する「高圧一括受電サービス」は、事業開始後3年で約9万戸に導入が決定するなど、急成長を遂げている。背景には、長谷工グループが設計・施工する新築マンション全てに提案していることや、グループで管理しているマンションへの導入提案がスムーズに進んだことがある。同業他社でのサービス導入実績件数は、新築・既築のどちらかが多くなっているが、同社ではその割合は半々。どちらにおいても実績を出している。

「自社グループが管理しているマンションへの提案はほぼ一巡し、昨年からは他社管理マンションへの導入も、着々と増えてきています」とスマートマンション事業部の杉本憲彦部長は手応えを語る。

共用部の電気料金を削減して
管理費の負担を軽減

 同社のサービスを導入する既築マンションの多くは、共用部削減タイプを選択する。高圧電力と低圧電力の価格差による電気料金の削減分を、共用部分の電気料金削減に充てるもので、専有部の電気料金に充てるよりも、区分所有者全員に、より平等に還元されると考えられているからだ。

 東京都西東京市にある約600戸のマンションでは、管理費の余剰金を増やして将来的な修繕積立金の値上げを抑制するため、同社の高圧一括受電サービスを導入。年間で約400万円の電気料金の削減効果が確認されている。また兵庫県三田市の約700戸のマンションでも、大規模修繕や消費税増税により想定される固定経費を圧縮するため、共用部削減タイプのサービスを導入。地下駐車場を含む共用部の電気料金が、年間約300万円削減できているという。

 電気料金の値上げが続く中で、マンションの共用部の電気料金も上がり、従来の管理費では賄い切れないケースが増えている。負担を減らし、修繕積立金などの値上げを阻止する方策として、高圧一括受電サービスへの注目と需要が高まっているのだ。