エクセルといえばウィンドウズ? いえいえ、最近はMac版のエクセルを使う人も多いです。外資系投資銀行出身の著者がMac版エクセルを使用レポート! 『ビジネスエリートの「これはすごい!」を集めた 外資系投資銀行のエクセル仕事術』の著者・熊野整氏による連載第18回。

 私はインターネット企業に勤めるサラリーマンですが、普段、週末に個人向けエクセルセミナーを開催したり、企業研修を行っています。4月は新入社員向けの研修も多く、エクセルの利用者は本当に多いなと感じます。

 ところが、最近本当に感じるのは、ウィンドウズを使っていない人が多い! ということ。Mac版のエクセルを使っている人や、中にはエクセルではない表計算ソフトを使っている方もいて、教える側も大変です。

 投資銀行で、マッキントッシュを使っている人はいません。私も今まで一度も使ったことがなく、一生縁がないと思ってましたが、とはいえセミナーでは質問もいただくので、最近はMac版のエクセルも使うようにしています。

エクセルなら、「男は黙ってウィンドウズ」は本当か?

 というわけで、投資銀行がMac版エクセルを使った感想。

(1)画面がキレイ!
 これは感動しました。拙著『外資系投資銀行のエクセル仕事術』では、エクセル表の見た目、つまりフォーマットの重要性を説明していますが、Macは画面がキレイなので、よりフォーマットにまでこだわりたくなってしまいます。こういう見た目とかデザインは、仕事のモチベーションに影響しますよね。Macが好きになる理由がわかります。

(2)トラックパッドすごすぎ!
 これも感動。指2本でエクセルの表を縦横無尽に移動できるので、これならマウスいらずですね。エクセルはセルの移動に時間を取られることが多いので、このトラックパッドはとても便利!

(3)ショートカットは、ちょっとイマイチ⁉
 Mac版エクセルの課題は、ショートカットかな、と思いました。
ウィンドウズ版エクセルは、大抵の作業はショートカットがありますが、Mac版の場合は一部ショートカットを自分で割り当てなければなりません。また、ウィンドウズ版エクセルのショートカットとはまったく異なるので、ウィンドウズからMacへの移行はかなり大変そうです。

■結論
 基本的な計算をするくらいなら、Mac版エクセルでも全く問題なさそう。特に画面がキレイなので、エクセル入門者もやる気が出そう!ただし、ショートカットをバリバリ使って、F1レーサー級のスピードで計算をしたいというエクセリストなみなさんには、少し物足りないかも⁉

 私もMac版エクセルを使いこなせるよう、がんばります。