人を動かすプレゼンの<br />黄金比「30対70」とは?

発売直後から売れ行き好調の『プレゼンは「目線」で決まる』―本書の著者である西脇資哲氏は、日本マイクロソフトのエバンジェリストとして、日々膨大な数のプレゼンテーションを行っている。

前回の「魅せるスライドは『スーパーのチラシ』に学べ!」では、“視線誘導”に欠かせないスライド作成テクニックについて語っていただいた。

しかし、西脇氏によれば「資料作成」以外にも、視線誘導の「仕掛け」を入れる余地は無数にあるという。

プレゼンは「3つの要素」が
噛み合ったときに成功する!

第1回第2回では「プレゼンを確実に伝えたければ“相手に見てもらうこと”が不可欠だ」というお話をしました。
「では、どうやって視線誘導をするのか?」となったときに、多くの人がまず考えるのが「スライドのつくり方を工夫する」というアイデアだと思います。

書店のプレゼン本コーナーに足を運ぶと、「どうすれば見やすいスライド資料をつくれるか」を紹介した本がズラリと並んでいます。
でも、「解説書の言うとおりにクールな資料をつくっても、いざ会議となると、さっぱりうまくいかなかった…」という人がほとんどではないでしょうか?

この「資料偏重主義」の流れは、正直、あまりよろしくないですね。
セミナー・研修でも著書『プレゼンは「目線」で決まる』でも、私はスライドの作成法だけでなく、「スライド以外」の解説にかなり力を入れるようにしています。

プレゼンでは「(1)スライド」「(2)シナリオ」「(3)トーク」という3つの要素がうまくかみ合ったときに初めて、相手を動かすエネルギーが生まれます。

人を動かすプレゼンの<br />黄金比「30対70」とは?