スターバックスコーヒー、イケア、セブン&アイ・ホールディングス、楽天、星野リゾート、俺のイタリアン、LINEなど、一流の経営者たちが大事にする 「数字の極意」を分析し、経営を強くする秘訣を紹介する連載。第4回は、あなたの会社の商品・サービスの好感度を測定する指標を紹介します。

多くのお得意先を増やすことが商売の基本は、本当か?

「商売は、お客様があってはじめて成りたつものです」

 これは、セブン&アイ・ホールディングスの前身、イトーヨーカ堂の創業者である伊藤雅俊氏の語録です。

 しかし、この主張には、続きがあります。

「まず、お客様になっていただくこと、次に、お客様に満足していただいてお得意先になっていただくことです。一人でも多くのお得意先を増やすことが商売の基本です。お客様抜きの商売など、絶対にあり得ないのです」

 確かに、お客様になってもらい、満足してもらってお得意先になっていただくことには異論がありません。これは、強い経営を築き上げた何人もの先達が言われることで、間違いないはずです。

 問題は、そのあとです。