年間を通じて温暖な保養地、千葉県御宿。太平洋を望む丘陵の別荘地にラビドール御宿が開設され25年目を迎えた。元気な高齢者が暮らす、リゾートホテルのようなホームを紹介する。

海風が心地よい、なだらかな丘陵に立つラビドール御宿

 御宿は、夏は涼しく冬暖かい温暖な気候で知られる関東有数のリゾート地だ。約2キロメートルにわたって弧を描く白い砂浜とコバルトブルーの海は、童謡『月の沙漠』が生まれた場所でもある。街を見渡す高台から眺めると、そこにはなだらかな丘陵地帯が広がり、ランドマークであるかのようにラビドール御宿の白い建物が、青空を背景にひときわ目立つ。

「ここは、アクティブなシニアが豊かに生きがいを持って暮らせる“リゾートホーム”です。1990年の開設以来、入居者の総数は600人を数えます」

 こう語るのは、開設当時からラビドール御宿に勤め、その歴史を熟知する伊藤俊幸支配人だ。入居時自立が条件のリゾート型ホームの草分けである同施設で開設時から暮らす人は現在43人。いずれも、元気なうちに入居し、リゾートライフを満喫してきた人々だという。