物質的な豊かさよりも心の充足感が求められる時代において、日本ヒューマンサポートでは、入居者一人ひとりが自分らしく輝く暮らしを、独自プログラムの立案によって実現している。

コミュニティのつながりを深めることを目指してスタートした「Tomo2倶楽部」の一環で、2014年9月に実施された「キラキラ移動写真館」。撮影した写真は入居者にプレゼントされた

「入居者の皆さまの輝く笑顔を見てください(上写真)。これらの写真は、新たな試みとして開催した“キラキラ移動写真館”の際に撮影したものです。結婚式を挙げていなかった入居者の皆さまに、ドレスやタキシードなどを着ていただいたこのイベントでは、たくさんの笑顔の輪が広がりました」と語るのは、日本ヒューマンサポートの小暮良之・専務取締役だ。

 埼玉・茨城を中心に、介護付き有料老人ホームやデイサービスセンター、訪問介護サービスなど25事業所を展開する同社では、「入居者が、自分らしく輝ける場を提供すること」を最も大切にしている。

日本ヒューマンサポート
小暮良之 専務取締役

「定年退職後の生活を『第二の人生』と例えるならば、私たちは、誰かの手を借りながら生活する時期を『第三の人生』と考えます。第三の人生を豊かに過ごすには、“生きがい”が大切です。特に団塊の世代は、社会で活躍することに生きがいを感じる方が多い。生活(ライフ)の中にそれぞれの方が活躍できる場(ワーク)をつくることで、『ライフワーク』のある生き生きとした生活環境を提供しています」(小暮専務)

 そのために日本ヒューマンサポートでは「担当者制」を導入。各スタッフが担当する入居者の得意なことや趣味、性格などを把握することに努めている。