発売3週間で、3刷となった本書『絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます』。帯コピーにある、「80円のまんじゅうを250円で売ったら、なぜお客が増えたのか?」を検証したいと思います。失敗事例ではなく、なぜ、成功事例の掲載にこだわったのか? 良く考えて読み進めていってください。

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失敗事例より成功事例がなぜ、大事なのか?

 値上げして成功している企業の事例が掲載されていることが本書の特長の一つでもありますが、「失敗事例をどうして掲載しないの?」という声がありました。ものすごく大事なことで、ここでお話ししておきます。

 本書では、「BtoB」の値上げは、「まずは新規顧客から、既存顧客には時間をかけて」と紹介しました。既存顧客を相手に、いきなり値上げをすると失敗するからです。

 失敗事例を話さずとも、本書では、「値上げ」の方法をきちんと説いています。そのとおりやっていただければ、ほぼ間違いなくできます。顧問先の約96%で値上げのアドバイスをしてきたので、実証済みです。

 失敗事例をあえて挙げるなら、「値下げ」です。ユニクロみたいに、低価格戦略ののちに考えている構想がある、また、それが可能な資本があればいいのですが、中小企業は絶対にやってはいけない戦略です。

 失敗から学ぶことはもちろん多いですが、本書は「値上げ」を実行してもらうための本です。成功事例から自社に合ったやり方をみつけていってください。

 では、その一つを紹介していきましょう。