虚弱体質でも95歳まで生きた「憲政の神様」に学ぶ4つの秘訣イラスト/びごーじょうじ

 国会議事堂のすぐそばにある憲政記念館。予約も入場料も不要で、ふらりと訪れても見学できる。正門を抜けてすぐ、1体の銅像が来場者に挨拶するように立っている。「憲政の神様」と呼ばれる尾崎行雄の銅像だ。

 尾崎は1890(明治23)年に衆議院議員になるとそこから25回連続で当選し、60年以上の議員生活を過ごした。これは世界的な記録という説もある。軍閥や藩閥政治を批判し、一貫して立憲政治を擁護した。

 娘の佐々木清香さんが92歳の尾崎の朝食を記録している。「焼き餅の入った味噌汁一椀、野菜一品、卵一個、トースト一片、チーズ少々」それと果物とキャンディー。1日2度のおやつはチョコレートを入れた牛乳1合。昼食、夕食は野菜2品(あるいは野菜汁、そばがき、うどん、すいとん等のお椀に野菜1品)、魚か肉1品、漬物と少しの麦飯。果物はリンゴなどは皮ごと食べる、とある。その他の記録でも朝食にチーズではなくヨーグルトが入るくらいで、和食に乳製品、卵などを組み合わせた献立だったようだ。

 尾崎の長寿の秘密について、遺体の解剖も担当した主治医の糸川欽也氏は4つの理由があると分析している。