口ベタは、あなただけではないんです

 一口に口ベタといっても、人それぞれ異なっています。私の体験から考えてみても、口ベタには基本的に4つのタイプが見られるようです。

(1)初対面の人とスムーズに話をすることができない(初対面口ベタタイプ)
(2)ごく親しい人以外との会話が盛り上がらない(親疎度合い口ベタタイプ)
(3)特定の人と会話ができない(特定の人口ベタタイプ)
(4)集団の中にいると会話に入れない、話ができない(集団口ベタタイプ)

 ただ、すべての人がきれいにタイプ分けできるわけではなく、ひとつのタイプだけに当てはまる人もいれば、4つのタイプすべてに当てはまる人もいます。

(1)初対面の人とスムーズに話をすることができない(初対面口ベタタイプ)

 このタイプは、いわゆる「人見知り」をするタイプと考えてよいでしょう。初対面の人と向き合うと、何を話していいかわからなくて、緊張してドキドキしたり、顔が赤くなったりします。また、口ベタであることをいちばん悩んでいるのも、このタイプです。

 この傾向が強い場合は、プロのカウンセリングを受けてみるのもよいでしょう。一般的に考えられる人見知り口ベタタイプの最良の対処法は、何よりも場慣れ、人慣れすることです。

(2)ごく親しい人以外との会話が盛り上がらない(親疎度合い口ベタタイプ)

 このタイプは、家族、恋人、親友といった非常に親しい、近い関係の人とは、意識しないで自然に話ができるけれど、それ以外の人とはうまく話せない、気まずくなってしまうという人です。

 たとえば、通勤途中に同僚と会うと会社まで一緒に歩くことに苦痛を感じてしまう。宴席で、上司が隣に来ると話が続かないといったタイプです。こうしたタイプの人は、話題がはっきりとしていれば、話を続けられる人もいます。