「筋膜はがし」で痩せる人、痩せられない人の違い筋膜はがしは、肩コリ・腰痛の新たな解決法に!?

 肩や首のコリや腰痛に効き、ダイエットまでできてしまう「筋膜はがし」が話題である。口コミで広まり、複数のテレビ番組で取り上げられるという王道を歩んでいるが、一方で筋膜って何? それって簡単にはがしていいものなの? と疑問を持たれる方もいるだろう。

 筋膜とはその名のとおり筋肉を覆う膜のことである。全身をまるでボディースーツのようにカバーし、筋肉だけでなく骨や臓器を所定の位置に固定する役割も担っているので「第2の骨格」とも呼ばれている。

 肩や首のコリは周囲の筋肉をもみほぐすことで一時的に改善できるが、ぶり返してしまう。コリや痛みの原因は、同じ姿勢を続けることなどで筋膜が硬くなりシワができることにある。せっかく筋肉をもみほぐしても、筋膜にシワがあるままでは、シワに引っ張られてすぐに収縮してしまうのだ。

 よって肩周りや背中、腰周りなどの筋膜をほぐすことでコリや痛みをその原因から取り除こうというのが「筋膜はがし」の発想である。別に筋膜をベリベリとはがし取るわけではないので「筋膜ほぐし」とでも呼べばいい気もするが、「筋膜はがし」または「筋膜リリース」の呼称で定着しているようだ。

「ひとりでできる」ことも大注目の理由

 肩コリや腰痛という日本人の国民病に、筋肉や骨ではなく「筋膜」という耳新しい対策の視点が与えられたことも筋膜はがしが注目を集めた大きな理由だろう。もう一つの理由は「ひとりでできる」ということだ。