ローン金利は最低水準
「団信」の選択肢も広がる

実質ゼロ%での借入も

 日銀が「マイナス金利政策」を導入した結果、長期金利(10年国債の利回り)はゼロ%を下回る水準となった。この影響を受けて、住宅ローン金利も過去最低水準となっている。

 保証料や融資事務手数料などの負担を加味した「実質金利」の水準を確認すると、金融機関やローン商品によっては、「全期間固定金利型で1.6~1.8%程度」というケースも珍しくない。

 固定金利選択型ローンのうち、借入後の10年間は金利を固定にするタイプ(10年固定)においても、実質金利が1%前後(一部では、ゼロ%台)のところが増えた。

 変動金利型に至っては、最優遇金利が0.5%台(実質金利では0.7%程度)という水準を提示する金融機関もある。

 仮に、ゼロ%台の実質金利で借りられる場合、「住宅ローン控除」がフルに活用できれば、返済当初は住宅ローンの負担も「マイナス金利」となるわけだ。

 しばらくの間、金利が上昇する可能性は少ないため、焦る必要はないかもしれない。しかし、金融機関の「金利引き下げ競争」が、限界に近い点は理解しておこう。