『週刊ダイヤモンド』5月28日号の第一特集は「慶應三田会 学閥の王者」です。特集ではさまざまなデータから慶應義塾大学の卒業生組織「三田会」の強さに迫りました。その特集に盛り込んだデータや、残念ながら盛り込むことのできなかったデータを中心に紹介していきます。第3回は口コミデータ編です。(『週刊ダイヤモンド』データ分析担当 小島健志)

「慶應生は海外志向や安定志向があるかもしれないですね」

慶應出身者の会話、頻出単語は「英語」「安定」「大手」<br />慶應義塾大学三田キャンパスのシンボルのひとつ、慶應義塾図書館・旧館

 慶應義塾大学出身者の特徴を卒業生のビジネスマンに尋ねると、こんな答えが返ってくることが少なくありません。

 とはいえ、本当に出身大学によって企業の見方や働く上での考え方に違いがあるのでしょうか。そこで転職口コミサイト「転職会議」(リブセンス運営)からデータ提供を受け、出身大学別に口コミデータを調査することにしました。

 このサイトには、転職を考える会員登録者が勤務経験のある企業の口コミを投稿していくことで、他企業の評判を知ることのできる仕組みがあります。そのため、口コミといえども、企業へのホンネが詰まっています。しかもデータは150万件を超えています。

 今回は慶應だけでなく、比較のために早稲田大学、東京大学など有名8大学についての計約18万件のデータを抽出しました。

 ここで名詞と動詞、またその組み合わせの言葉を切り出して登場頻度を調べ、出身大学別に比較してみたのが次の表です。