世界の大学ランキングでは東大が43位、京大は88位。
東大に入学するのが難しい普通の高校生でも、「編入」という方法で、世界ランキングがもっと上のアメリカのトップ大学に入れる!

10年間、日本の普通の高校生を編入によってアメリカのトップ大学に入るサポートをしてきた山内勇樹氏が、そのノウハウを惜しげもなく出した『東大・京大卒に勝てる!世界のトップ大学に編入する方法』より、抜粋して紹介する。

中学、高校受験に失敗しても大丈夫!
「編入」で人生一発逆できる

前回は、世界大学ランキングをご紹介、そして「編入」によって世界のトップ大学に入るルートをご紹介しました。これは高校を卒業してから、アメリカの州立(公立)短大を経て、トップ大学に編入する方法です。これは日本人だけが知らないもので、地元アメリカの学生たちも使う方法です。

高校を卒業してから、本命に入学する「フレッシュマン入学」では、高校の成績が非常に重要なので、日本人がトップ大学に入るのは非常に難しいのですが、ここでご紹介する「編入」=「トランスファー入学」というものであれば、高校卒業後、短大や中堅の大学でよい成績を取ってから希望の大学に編入する方法なので、高校の成績はまったく関係ありません。

実際に私も高校の成績は偏差値39という惨憺たるものでしたが、短大での成績が良かったため、世界ランキング16位のUCLAに入ることができました。

しかし、「日本の有名大学にも入れないのに、アメリカのトップ大学なんて!」と、思われた方も多いことでしょう。それは、次のような理由からではないでしょうか?

「英語が苦手だし……」
「TOEFLでいい点を持っているわけではないし……」
「英語で推薦状を書いてくれる人もいないし……」
「いい高校に通っているわけではないし……」

もし、1つでも当てはまっていたとしても、心配することはありません。進学校ではない普通の高校に通っていた先輩たちが次々と東大・京大よりもランクが上の大学に編入しているのです。

コミュニティ・カレッジ入学には
TOEFL試験は不要!

どんな状態からでも世界トップ大学へ進学できる最も良い方法が「編入」です。そのためにまずはアメリカの短大に入るのが第一歩ですが、その短大入学のハードルは低いと言えるでしょう。

アメリカでは短大は「コミュニティ・カレッジ(コミカレ)」と言われており、レベルも日本の短大と同程度です。そのため、「コミカレ」であれば、日本の普通の高校の学力で入学できます。

また、信じられないかもしれませんが、短大であれば、一般的には必要とされるTOEFLなどの英語検定試験の高得点や、SATのような学力検定試験もいりません。

アメリカの4年制大学にいきなり入学する「フレッシュマン入学」とは違い、英語での推薦状も、ましてやコネも必要ありません。

さらにアメリカの短大のレベルはそれほど高くないので、日本で普通に勉強してきた高校生が、いい成績を取れないということはありません。もちろんそれなりの努力は必要です。ただ、「血のにじむような努力」はいらないのです。

アメリカの短大、つまり「コミカレ」へは、日本の高校での成績が10段階評価のうち、最低3〜4あれば入ることができます。そして出身高校のレベルも問われません。トップ大学への合格に必要なのは、短大の好成績だけです。

それは、大学の合否判定の9割を占めるのが短大の成績だからです。一般的にアメリカの大学では、1つ前の学校の成績しか問われません。間に短大を挟んで大学へ編入するこのルートの場合、高校の成績を見せる機会はゼロなのです。