シンプル志向を貫き
手頃な価格設定へ

広い敷地に、フラワーパティオ(中庭)を含む4棟構成の建物からなる「ヴィスタシア港北の丘」。空地率はじつに73%で、こうした「子どもを遊ばせられる」空間を確保できるのは大きな魅力。2009年の住宅不況のさなかにもかかわらず、きわめて好調な販売実績を残した

 住宅の一次取得を目指す若い世代を中心に、「リーズナブルな物件選び」を志向する人たちが増えている。凝ったデザインや過剰な装備はいらない、そのぶん、コストを抑えたシンプルな住まいを手に入れたい……という考えだ。
「各戸の装備はもちろんですが、マンションの場合、土地の選定から設計施工まで、シンプル志向を貫くことで、より経済性を高めることが可能です」と語るのは東新住販の田子弘幸社長。

 同社の分譲マンションは、フラットな地形を生かした100戸以上の規模のものが多い。傾斜地に建つ雁(がん)行マンションなどは、格好はよいが、構造的には無理がかかるので強度を高めるために大きなコストがかかる。平地にスクエアに建てるマンションなら、ムダなく広い居住空間を確保することが可能だ。

シンプルなスクエア型デザインの設計思想だから、数々のメリットを創出でき、家族が暮らすために必要となる基本性能にこだわった「快適空間」が実現できる

 さらに建物形状がシンプルなほど構造の強度と耐久性を実現しやすく、メンテナンスも簡単、コスト的にも安くつく。「当社の新築分譲は大手マンションに比して10~20%程度安い価格設定になっています」(田子社長)。