「神様・人・モノが味方になる習慣」とは?享年62歳で亡くなられた小林正観さんが、40年間の研究でいちばん伝えたかった「ベスト・メッセージ」とは?「人間関係」・「仕事」・「お金」・「病気」・「子ども」・「運」・「イライラ」・「男女」など、あらゆる悩みが解決するヒントがあります

今、生きている「私」が、
すでに「100点満点」

「いつか、突然、スーパーマンになれるかも」という「思い」を手放す

 1年に何人か、次のような質問をする人がいます。

「私の『本当の使命』は何でしょうか。本当の自分探しを20年やっているのですが、まだ『本当の使命』が見つかりません」

「あなたは、今、何をやっているのですか」

「主婦です」

「主婦なんですね。じゃあ、夫と子ども、まわりの家族に対してできることを、ただ淡々とやっていけばいいわけですよね。まずは、目の前のことをやる。目の前のことをやらないと、もしかしたら、神様が上から見ていて、『家庭のこともちゃんとやれないのだから、ほかのことは任せられないよね』と思っているのかもしれませんよ」

 パッと服を脱ぎ捨てて、突然、「スーパーマン」になることを夢見ている人が、世の中にはたくさんいます。

でも、「今とは違う別のところに、すごい役割やすごい能力が隠されていること」は、残念ながらありません。

 今、生きている「私」が、すでに「100点満点」なのだから、「今、やらされていること」を普通に淡々とやって、淡々と死ぬのが、「人生をまっとうすること」だと私は思います。

 講演会が終わってから、私に、次のような質問をした方がいます。

「2年前、有名な神社の境内を歩いていたら、白い光が私の体に入ってきました。パアッとすごい光に包まれたのですが、あれはいったい何だったのでしょうか?」

 私の答え。

「単なる勘違いだと思います」

 この人は、「あなたは、きっとすごい人なんだ。それはすごい現象だ」と私に言われたかったのでしょう。

けれど、私は「唯物論者(ゆいぶつろんじゃ)」(現象が「物質的」に現れない限り信じない)です。

 本当に特別な力を持った光が体に入ったのだとしたら、すでに、私に聞く必要はなかったはずです。

 すごい人になったのなら「あれをやっても、これをやっても、何でもうまくいって、すでにひっぱりだこの状態になっている」と思います。

「あれは何だったのでしょうか?」と聞きに来るということは、現時点で、「何も起きていないから」であり、2年間も何も起きていないということは、「単なる勘違い」と考えるほかありません。