大事な約束が重なってしまった場合、皆さんはどうしますか?先約を大事にしたり、天秤にかけて選んだり、いろいろな方がいると思いますが、基本的には好きなほうを選んで問題ありません。ただし、ここでも伝え方を間違えると、次につながらなくなります。そこで、新刊『モテるメール術』から、予定変更しても好意が増す方法を紹介します。

友だちからの誘いと意中の人との誘いがバッティングしたとき、
どうすれば?

 気になる相手とデートの約束が成立しそうな日に、すでに先約が入っている場合、あなたならどう対応しますか?あるいは、2番手と考えている人とデートの予定があるのに、1番手から同日同時刻ならばデートできると言われた場合、あなたならどう切り抜けますか?

 先約が仕事である場合、ビジネスパーソンならば多くの人が関わっている仕事を優先せざるを得ませんよね。では、異性からのデートのお誘いと同性の友だちとの遊びの約束がバッティングした場合は、どうでしょうか?

 この場合、自分の優先したいほうを選んでください

 予定変更のお願いをする場合は、すぐに電話や直接会って伝えるのがベストです。メールで伝える場合には、しくじると次はなくなるので、細心の注意を払う必要があります。心理学でいうところのラポール(信頼関係)を壊さないように、相手に対する誠意や好意、敬意を文章に盛り込んで、相手のことを大切にしているメッセージを入れてください。「約束は断られたけれど、私のことを大切に思ってくれる」、いい人という印象を持たせることができます。

×「その日忙しくなっちゃって」
→適当に扱われていると相手に感じさせてしまいます。人は勝手に予定を決められるとムッとします。私とは会いたくないんだな、と感じさせてしまうとアウトです。

〇「大事な約束なのにごめんなさい」
〇「〇〇ちゃんのことは優先したいんだけど、明日の予定が厳しくなって(+用件)」

→誠意や好意、敬意を相手に示しているので、相手の自尊心を傷つけません。

 ネット社会の今、ウソをついて何とか取り繕ったとしてもいずれバレます。

「私との約束を断って、別の人と遊びに行ってるじゃない!」となった場合、取り繕う術はありません。人がからんだウソは、のちに知られるとアタマにきます。なら、いっそ本当のことを言ったほうがいいのです。

予定変更のお伺いメールでは、
相手を立ててピンチをチャンスに!

 デートの予定を変えてもらう場合、自分で代替案を出さなきゃいけないと思っているかもしれません。でも、この場合は相手に質問して判断を委ねれば、ピンチを切り抜けられます。

 やり方は、予定変更のお願いをするときに、誠意、好意、敬意が示された文言に質問をプラスして、後は相手に決めてもらうだけ。このやり方をするだけで相手を立てたことになり、信頼までも得られるようになります。

 デートで誘う方法と基本は同じと考えてください。大枠は自分で決めて、最後になる部分を相手に決めてもらえばいいのです。

 人は、考え方や行動を押し付けられることが大嫌いですが、自分が決めたことは嫌がらないもの。困ったときに思い出してください。

×「友だちと外せない用事ができてしまった。明日の予定はナシにして、来週にできるかな?」

 決めつけは厳禁。対面で言われるならば許容範囲ですがメールではダメです。

〇「友だちと外せない用事ができてしまった。忙しい〇〇ちゃんなのにごめんなさい。明日の予定はナシにして、来週以降で空いている日はある?」

 敬意を示し、最後に質問をして相手を立てているのでいいですね。