東京から近くて“ほどよい田舎”感が茨城県の魅力だ。県南端部は東京からわずか30kmほどなので、鉄道沿線なら都内への通勤も問題ない。沿線から少し離れれば、本格的な里山暮らしも満喫できる。また、太平洋沿岸部で海を眺めて暮らす、伝統文化が息づく県西で趣味に興じる、県北のモノづくりの街で創業するなど、自分の理想に合ったエリアを選べるのも茨城ならでは。あなたもきっと、自分らしい生活スタイルを見つけられるはず。そんな茨城のイイところを、茨城県企画部地域計画課の安達美和子さんに案内してもらった。

安達美和子 茨城県企画部地域計画課 副参事

<つくば市>(県南エリア)
田舎と都会のイイとこ取り!それが「つくばスタイル」

 充実した都市機能、豊かな自然、最先端の科学技術を持つ企業・研究所が集中する街ならではの知的な環境を併せ持つ「つくば市」。県内で最も人口が増えているのがここだ。小中一貫教育やICT活用による先進的な教育環境を整え、教育日本一を目指している。つくばエクスプレス沿線は都内のベッドタウンとしても人気。新鮮な農産物や美味しいパン、ラーメンなどグルメな街としても有名。田舎と都会のイイとこ取り、そんなつくばエリアだからこそできる素敵な暮らし方が「つくばスタイル」として注目を集めている。

つくば

「ムック誌『つくばスタイル』には、つくば暮らしの楽しみ方からグルメまで、生活に役立つ多彩な情報が満載です」(安達副参事)

<石岡市>(県南エリア)
茅葺き民家や田園風景など里の文化が息づく街

 筑波山、恋瀬川などの豊かな自然環境にも恵まれた「石岡市」。かつて都心から1時間圏内というアクセスの良さから、移住者にも人気のエリアだ。かつて常陸国の国府が置かれ、1300年の歴史を持つ。茅葺き民家や田園風景など里の文化が息づく街としても知られている。

 「にほんの里100選」にも選ばれた八郷には、今も茅葺き民家がおよそ80戸点在。そこで暮らす人々とのアートイベント「アートサイト八郷」も開かれている。

「八郷地区は、全国的に見ても有機農業が盛んなエリアです。県外から移住してきた生産者も多く、新規就農者の受け入れ体制がしっかりと根付いています」(安達副参事)