PCサーバのハードウエアとともにOEM販売されたVMware製品の売上高などが評価された日本IBM。メインフレーム仮想化の技術を45年の長きにわたって着実に継承してきた同社の「IBM System x」は、今日の仮想化プラットフォームとしても、多くのユーザーから選択され、支持されている。

日本IBM
システム製品事業
システムx事業部 事業部長
小林泰子氏

 IBM System xは、2010年VMwareのOEMライセンス販売でNo.1の実績を上げることができました。仮想化によるサーバ統合やクラウドコンピューティングへの対応など、お客様の課題に合わせて進化し続けるIBM System xを日本のお客様に評価いただけたことは、大変嬉しく思っています。

 IBMは、メインフレームで培った技術をPCサーバへと継承し、信頼性や拡張性を高めてきました。また、集積回路など独自のプラットフォーム技術を開発してきましたが、2010年には、その第5世代である「eX5」に到達しました。eX5は、これまでのPCサーバの常識を打ち破り、当社従来比6倍である3テラバイトものメモリ搭載を可能にしました。

 仮想化サーバは、1台で多数かつ多様なアプリケーションを処理する必要があり、大容量メモリが必要です。また、1台で多数のワークロードを処理するからこそ、故障による影響は大きく、高い信頼性が必要です。System xは、eX5テクノロジー搭載機種を中心に、高い信頼性と拡張性を実現しており、仮想化に最適な製品であると自信を持ってお伝えしています。

 販売パートナーへのプロモーションや教育支援にも積極的に取り組みました。たとえば、動作検証済みのサーバ構成を手引書とワンセットにした「仮想化太鼓判構成」は、パートナーがVMwareソリューションを拡販する際の商材として大いに活用されています。

 現在の企業システムは、クラウドコンピューティングへと進んでいます。クラウド化は、エンドユーザーのさまざまな要求に迅速に対応できるIT環境を実現するとともに、管理負荷を軽減し、投資効果を向上させます。そして、その大きな成果を得るための「最初の一歩」が仮想化です。

 今年100周年を迎えるIBMコーポレーションが、メインフレームに仮想化技術の実装を始めたのは1967年のことでした。どこよりも早く、どこよりも深く、40年以上の長きにわたって仮想化のノウハウとテクノロジーを蓄積してきたIBMは、これからも、仮想化からクラウドの大きな成果に向けてお客様にステップアップしていただくための提案を積み重ねていきます。

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