シンクライアントシステムを採用する企業が増えてきた。そして、シンクライアントを実現する技術の主流が、仮想デスクトップだ。エス・アンド・アイはさらに一歩進んで、セキュリティレベルをより強固にできる仮想デスクトップシステム「Secured Desktop Cloud」を開発し、金融業界で実績を重ねている。

エス・アンド・アイ
代表取締役社長
藤本司郎氏

「仮想デスクトップ=シンクライアント」を導入する企業が増えています。シンクライアントならば、データやアプリケーションは端末に保存されていませんから、万が一紛失しても情報が漏えいする心配がありません。パソコン端末の運用管理の手間も大きく軽減できます。

 さらに当社は、導入企業のポリシーに応じて、セキュリティ認証のレベルをより強固にできる仮想デスクトップシステム「Secured Desktop Cloud」を開発しました。基盤にしたのは「VMware View」です。

 このソリューションはまず2010年4月、AIGエジソン生命保険に導入されました。同社では、通信データカード、起動用USBメモリ、ユーザーID/パスワードの三つ全部がそろって初めてイントラネットへ入れる仕組みにして、きわめて強固なセキュリティレベルを実現したのです。

 4200台のシンクライアントを、同社の保険外交員が外出先から安定して利用できるようにするためには、当社がこれまで培ってきたサーバやストレージの仮想化/認証技術、および帯域制御などのネットワーク技術を総合的に発揮する必要がありました。セキュリティをより強固にできるソリューションの独自性と、お客様の高度な要件を満たしたシステムインテグレーション力の両面に対して、今回の賞をいただけたのだと理解しております。

 Secured Desktop Cloudは現在、これまでのシンクライアントのセキュリティレベルを高められるソリューションとして、金融機関での導入が続いています。エス・アンド・アイはVMware製品に関して、2003年から豊富な実績を積み重ねてきました。サーバ、ストレージ、デスクトップ、データセンターなど、あらゆる経営資源をより高度に有効活用したいと企業が考えたとき、それを手助けできるのが、われわれ「仮想化のエキスパート集団」だと自負しています。

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