レンジローバーがすごいのは<br />性能だけではないという事実全長4803ミリ、全幅1903ミリ、全高1665ミリ

 レンジローバーといえば1970年に発表された初代で、どこよりも早く高級SUVのマーケットを開拓したモデルだ。

 現在も豪華でセンスのいい内装といい、質感の高い作りといい、走りの性能いがいにも富裕層マーケットにアピールするところは多い。

 さる3月1日にロンドンでまったく新しいレンジローバーのラインが発表された。その名はレンジローバー・ヴェラール。

 マーケティング上の位置づけは、レンジローバー・スポーツと、レンジローバー・イヴォークの間になる。

 車名のヴェラールとはラテン語の“隠す”からとった造語とか。さきに触れた初代レンジローバーが1960年代に秘密裏にテストされていた際、メーカー名を隠すためにつけられていたのもヴェラールだったという。

レンジローバーがすごいのは<br />性能だけではないという事実クヴァドラと共同開発した高品質ファブリックシートが特徴のひとつ


 今回のレンジローバー・ヴェラールは、隠すどころか、もしオーナーになったら鼻高々とみんなに見せびらかしたくなるような、美しいスタイリングを持っている。

「レンジローバーのデザインにとって新しい章の始まり」。デザインを統括するジェリー・マクガバン氏はそう述べた。

 ヴェラールは歴代のレンジローバーの中で最も空気抵抗の少ないボディ形状をしており、ヘッドランプはLEDで薄くし、ドアハンドルも使わない時はボディに格納されてしまう。