マンション建替えを進めるに当たり、どのデベロッパーを事業協力者に選定するかは、事業の成否を左右する大きな決断となる。土地が持つポテンシャルの上に、各区分所有者の要望をきめ細かく盛り込んで、新マンションを造る──。必要となるのは、街とマンション開発における総合力。三井不動産レジデンシャルの建替えが高く評価されるゆえんだ。

等価交換により建て替わったパークコート広尾ヒルトップレジデンス(左)。いま話題のパークコート赤坂檜町ザタワー(右)など、三井不動産レジデンシャルの開発には定評がある

建て替えのスタートは
「耳を傾ける」ことから

三井不動産レジデンシャル
プロジェクト推進部長
岡本達哉氏

 マンションが日本の住まいとして都市部を中心に増え始めて約半世紀。現在、老朽化対策待ったなしの物件増加に伴い、大手デベロッパー各社が建替え事業に本腰を入れている。

 中でも注目されるのが、マンション開発に当たり「時の経過とともに温もりのある豊かな街をつくる“経年優化”という住まいづくりの思想」を掲げてきた、三井不動産レジデンシャルの建替えだ。同社の優れたマンション開発力は、建替えにどう生かされるのだろうか。

 「マンション建替えの動機は、耐震性能の不足、給排水設備などの老朽化、個々のライフスタイルの変化に間取りや設備が合わないことなど多種多様。一戸建ての場合、ご自身の意思で建替えを決断できるので簡単ですが、マンションの場合は複数住戸のご要望、ご事情をくみ上げて合意形成するコーディネーター役が必要。そこで私たちが入って、ご相談にあずかることになります」(三井不動産レジデンシャル プロジェクト推進部長・岡本達哉氏)

 その場所に新しいマンションを建てるなら、どんな建物プランニングが可能か、そのエリアではどんな商品性が求められるか、マンション開発を熟知した専門スキルの高い同社の社員たちは熟知しているわけだ。

 「私たちは小規模マンションの開発から大規模な街づくりの開発まで数多くの実績を持ち、そこで培った開発ノウハウはもちろん、実際にお住いの多くのお客さまの声を蓄積しています。社員一人一人がマンション開発のプロであるとともに、お客さまの声に耳を傾けられる、フロントデスクの人間であるべきだと考えています。建替えなどのご相談に当たっては、当社に強みのある施設計画立案から事業計画策定に至るまで、具体的かつスピーディーにご相談に乗ることができます。また、女性スタッフもいて、年齢性別を問わず幅広い世代の区分所有者の方々に対する“聞く力”は業界一との自負があります」(岡本氏)