ビジネスシーンでの装いが軽快になり、腕元が目につきやすいこれからの季節は、腕時計にも気を配りたい。スマートでセンスの良さを演出できるベストな時計選びとは。

さりげないブルーダイヤルで
“信頼感”を印象づける

 ハミルトンの「スピリット オブ リバティ」は、3針に日付表示が加わるベーシックなモデル。シンプルゆえに、あらゆるシーンにフィットする無難な腕時計に思えるかもしれないが、実はデザインからムーブメントの性能まで相当に凝っている逸品だ。その凝りようを知って腕に着けるならば、良質を見分ける見識が備わる有能な人物をアピールできるかもしれない。

スピリット オブ リバティ

クラシカルで格調高いデザインは、ハミルトンが1940年代に製作したマリンクロノメーター(船舶用の精密時計)がルーツになっている。腕時計の顔を演じるダイヤルには、シックなブルーを採用して、上品な雰囲気にさり気なくトレンド感も漂わす。さらに、バリエーションにはムラ染め加工のレザーストラップにヴィンテージ感という隠し味まで秘めている。通常の2倍の約80時間も連続駆動する機械式ムーブメントもまた、非凡な実力を証明する。

モデル名は、ブランドの由来である米国の法律家アンドリュー・ハミルトンの「自由なき人生なんて、惨めなものだ」から取られ、レザーストラップにも彼の言葉が刻まれている。SS、ケース径42㎜、5気圧防水、自動巻き、標準持続時間80時間。12万9600円(税込み)