小売業界を取り巻く環境は厳しさを増しているなかで、時代の変化に対応して安定性・成長性のある事業構造を作り上げ、2017年3月期の決算で売上高4.5%増、経常利益16.2%増という過去最高の実績を上げたのが、小売や建設・貿易などを展開する綿半グループだ。

 同グループにおいて、売上構成比率63.4%を占める中核事業が、綿半ホームエイドが手掛ける「スーパーセンター事業」だ。「スーパーセンター」は従来のホームセンター商材に加えて生鮮食品までを取り扱う綿半グループ独自の業態。

 好調に事業を展開する中、綿半ホームエイドが直面していたのが、「Excelに頼った予算策定や管理会計の限界」だった。「非効率な手作業が中心で属人化している」「複雑な計算式やマクロの管理が困難」など、多くの問題点を抱えていた。

 綿半ホームエイドでは、会社全体の営業予算・最終利益の目標設定から、店舗ごと・部門別の予算の振り分けまで、すべてのフローを本部が一括して実施・管理し、トップダウンで決定している。そのため当然のことながら作業量が膨大となる。対象の営業予算は、18店舗と31部門のマトリックスで12ヵ月分にわたって作成するため、作業項目はExcelベースで約2万セルに達する。

 この煩雑な作業を効率化し、管理を高度化すべく同社は2016年12月、新たな予算管理ツールの検討に着手。最終的に採用を決めたのが、オラクルのクラウドサービスだ。

 導入によって、予算策定に要する作業期間が大幅に短縮した。これまで、表の準備に4~7日、予算決定と店・部門配賦に1~2日、店舗・部門の月度別配賦に4~7日、修正・データの貼り付けに2~3日を要していた予算策定・作成の期間が、わずか2日に短縮できたという。

 綿半グループのスーパーセンター事業がクラウド導入で過去最高売上を達成させた過程は、下記から無料ダウンロードできる資料に詳しく記載されている。経営管理、経理・財務担当者に加えて、企業全体の情報戦略強化を図る企業経営者にとって、有益な情報が掲載されている。

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