いよいよ12月から本格的な就職活動が始まります。
連載2回目は、OB・OG訪問に出かける前に、親がかけてあげるべき「言葉がけ」をご紹介します。社会人の先輩であるご両親が教えてあげられることは意外に多く、それは簡単な質問であるほど効果的なのです。
※本連載は、『内定の常識~就職活動前に知っておきたかった52のこと』の内容を親が実践しやすいように「就活力を上げる言葉がけ」にアレンジし紹介しています。

簡単な質問ほど、子どもは伸びる!

 先週から始まったこの連載ですが、今回は、OB・OG訪問に出かける前に聞いていただきたい質問をピックアップしました。今回も前回と同じく、目からウロコの必勝法を紹介する内容ではないかもしれません。でも、簡単な質問だからこそ、お子さん自身で考えるきっかけを与えられることを、あらかじめ申し上げておきます。

 前回も少し書きましたが、約10年間、就職活動生と接してきた私が確信をもって言えるのは、年々、「当たり前のこと」すらできない学生が増えてきている事実です。これらの内容はすでに社会人歴○十年のご両親にとっては、特に新鮮味がないかもしれません。けれど、だまされたと思って、ぜひ一度お子さんに聞いてみて欲しいのです。

 さて、仕事で初対面の人を訪問する際、社会人にとっては「相手について調べること」は当然です。けれど、学生の場合、OB・OG訪問の際に何も調べないで訪問する人たちが毎年必ずいます。

OGからの「甘えている」発言!

 私の知人の学生Sさんはその一人でした。何も調べないままOG訪問に行き、「わからないのが当然」と思っていたため、OGに何でも聞いてしまったのです。しかも、それは、企業のホームページを見れば分かるようなことばかり。