CRM(顧客管理)プラットフォームで世界をリードするセールスフォース・ドットコム。企業規模にかかわらず最新技術が平等に利用できる「テクノロジーの民主化」を目指しており、中堅中小企業にも幅広く活用されている。

セールスフォース・ ドットコム
千葉弘崇
常務執行役員 コマーシャル営業

 世界15万社以上の企業が導入し、営業、カスタマーサービス、マーケティングを連携させ、企業がその先の顧客と統合的につながっていくことで成長支援をし、その成果をもたらしているセールスフォース・ドットコム。企業向けクラウドコンピューティングサービスのパイオニアで、CRMに特化したプラットフォームとして世界をリードする。

 こうした実績から、セールスフォース・ドットコムは、大企業だけが利用可能なプラットフォームだと思われがちである。しかし、それは大きな誤解だという。

「実際には、当社のサービスは1ライセンスからでも利用できます。SOHOのように小さなビジネスや、中堅中小企業にもお使いいただけるように設計されているのです」と語るのは、千葉弘崇常務執行役員である。

最新技術の利用に
機会の平等を

 1999年に米国サンフランシスコで創業したセールスフォース・ドットコムは、その当初から「テクノロジーの民主化」を目指してサービスを提供してきた。

「進化し続けるデジタル技術をその都度取り入れ、生産性や顧客満足を上げ続けていくためには、それなりの投資が必要だというのが従来の考え方でした。しかし、それでは十分な投資ができない中堅中小企業と大企業との間の差がどんどん開いてしまいます。セールスフォース・ドットコムは、中堅中小企業でも最新のテクノロジーが常に利用できる環境を提供し、競争の機会平等を実現したいと考えてきたのです」と千葉常務は説明する。