「食べないダイエット」が逆に太りやすい体質を作る

「食べない」ことが
太りやすい体を作っている

 ○○だけ食べるという単品ダイエットや、豆腐や春雨スープなどのヘルシーな食品を食べるダイエットなどは、摂取エネルギーを減らす“分かりやすいダイエット方法”として根強い人気があります。食べる量やカロリーを減らせば痩せられると思っている人も多いことでしょう。

 しかし、食事量を減らす“食べないダイエット”は、実は太りやすい体質を作ってしまいます。今回は、ダイエットの基本に立ち返りながら、正しいダイエット方法についてお伝えしていきます。

 まず、ダイエットしているにもかかわらず太っているという人に多い、食事のパターンを挙げてみます。

・朝食は食べない
・ランチはパンとコーヒーで軽く済ませる
・短期間で痩せたいから、極端に摂取量を減らす

 いずれも「カロリー制限」をすれば痩せると思い、食事の摂取量を減らしています。しかし、こうした食事パターンを続けていると、栄養不足になり、疲れやすさや、肌荒れ、便秘などといった体の不調が出てきてしまいます。また、お腹が空いてしまい、間食の摂り過ぎにもつながりやすくなります。

 食事制限をすると体は危機感を感じて、基礎代謝を下げ、エネルギーを節約しようと働きます。食事制限を続けていると、少量でも食事をすると、体は入ってきたエネルギーをできるだけ使わずに、脂肪として溜め込もうとするのです。

 つまり、少し食べただけでも太りやすい体になってしまいます。そして、“食べないダイエット”は、さらに基礎代謝を下げてしまうため、脂質が燃えにくい体になるという負のスパイラルに巻き込まれていきます。そうした時に少しでも食べると、すぐに体重が増加してしまうため、気にしてしまって拒食症につながるケースも少なくありません。