新人研修、中堅社員のスキルアップ、幹部の育成──企業は人材育成の重要な手段として研修・セミナーを実施している。オリックスグループが運営するセミナーハウス「クロス・ウェーブ」はその成功を、こだわりの施設・設備とノウハウの豊富なカンファレンスコーディネーターという、ハードとソフトの両面で支援し、効果を最大限に高める環境を提供している。

 社員研修を実施するに当たって、研修担当者が最も重視する点は「環境」である。というのも人材育成の重要な手段である研修においてその効果を最大限に高め、研修の効率を上げるポイントは、研修を実施する良い環境にあるからだ。では、良い環境の中で研修を行うにはどうすればいいのか。一番の近道が研修専門施設の利用である。

 オリックスグループが運営する宿泊型研修施設「セミナーハウス クロス・ウェーブ」は、研修専門施設としての「こだわり」のサービスと、首都圏や関西圏の大都市圏に立地しながら適度に日常から隔離された落ち着いた空間により、質の高い研修を、効率よく実施できる環境を提供している。

 首都圏では船橋、幕張、府中に、関西圏では梅田に展開。クロス・ウェーブ梅田の上野敦子総支配人はクロス・ウェーブの「こだわり」をこう説明する。

図 クロス・ウェーブの方程式

「当施設は研修・宿泊・食事が一体となった研修専門施設です。“X=C3+1”をコンセプトに(図)、施設・設備やサービスのあらゆる点で専門施設としてのこだわりを追求しています。Xは、“人と情報が交流する接点”や、“研修を通して創出される未来の人材”を意味しており、三つのCは、[集中][快適][交流]、そして+1のCは[最適化]を表しています」

ハード・ソフト両面で
徹底的なこだわり

クロス・ウェーブ梅田
総支配人
上野敦子

 1番目のC、「集中(Concentration)」のこだわりは、例えば「椅子」。「長時間座って過ごす研修において集中力を持続させるために、人間工学に基づいてデザインされたハーマンミラー社製等の椅子を採用しています」(上野氏)。

 研修には「環境」も重要だ。450人を収容する大ホールから10人程度の討議室まで、さまざまなタイプの研修室を館内に配置。部屋の照度、室温、湿度、防音性能に加えて採光にまで配慮を施し、施設全体が研修の効果を高めるために設計されている。プロジェクターやパソコン、LAN環境などの設備機器も充実し、多様なプログラムに対応している。

 2番目のC、「快適(Comfort)」のこだわりは、例えば宿泊する「客室」。「客室内には、研修施設ならではのデスクワークを想定した広めの机と照度が高めのスタンドを設置しています。また、疲れた体を癒やすため、ベッドにはシモンズ社製などを採用しています」(上野氏)。リフレッシュの場として、サウナ付き大浴場やトレーニング室を備えた施設もあり、利用者から好評を得ている。