新人類、ゆとり……、大人、とりわけオジサンたちは理解できない若者たちのことを様々に呼んできました。
会社において「理解できない」人たちの筆頭は、実は女性。しかし、今や働く女性は会社員の40%を超えました。人件費縮小で新たな人材も採れず、マネジャーにはチーム力強化の責任がのしかかる。そんな現状で、女性や若者を「わからない」という理由だけで放置していてはもったいない! 「今いるメンバーで成果を最大化する」ためには、「わからない」人たちの活用が最大のカギを握るのです。
では「わからない」人たちを、上司はどうマネジメントすればいいのか。その具体策をお教えします。

やる気がない、何を考えているかわからない。
だから女は面倒なんだ!

 女性活用と聞いてため息をついた方、いるのではないでしょうか。実際に女性部下に対して、「優秀な女性部下を昇進させようと思ったのに、本人にやる気が感じられない」「難しい仕事はやりたがらない」などと感じている上司は多いのです。

 しかし、これらはすべてが女性の意識の低さによるものではありません。男性中心の風土が根強く残る日本の職場において、「女性は男性のサポート業務」「女の子はそこそこやっていてくれればいい」と言われて何年も過ごし、いわば塩漬け状態になってしまっていた女性たち。そこにいきなり、「仕事を任せるよ」「これからはマネジャー候補のつもりでガンバレ」と言ったところで、スキル的にも気持ち的にもそれにスムーズに対応できるわけがないのです。

 従来の男性中心の日本企業の風土を鑑みながら、真に「女子たち」(男性目線で言うと、「女性」ではなく「女子」という扱いのため、あえてこう表現します)を戦力化していくためには、しかるべきステップを踏む必要があります。

 まずはファーストステップとして、「女子社員(スタッフ)」を理解することからはじめましょう。