世界で最もイノベーティブな洗剤会社と言われ、21世紀のビジネスモデルとして注目を集めるメソッド社の秘密に迫る短期集中連載。最終回は、環境と安全性に配慮したメソッドの原材料の使用基準と、実際の製品群について解説します。

 メソッドが市場に出している製品の数は、現在150点を超えます。このうち、日本市場に流通させているのは、およそ3分の1の約50点。いちブランドでこれだけの種類の製品群を扱うのは実際たいへんですが、メソッドファンにとっては、この充実ぶりが喜びにつながるわけですから、少しずつではありますが、日本での展開ラインナップを増やしています。

過去、現在、未来の3つの要素で評価

 すべてのメソッド製品は、原材料を過去(原料)、現在(利用時の安全性)、未来(環境への回帰)という3つの要素から評価し、人間・環境に対して安全だと確信がもてるもののみを使用しています。

 また、独自の「グリーンレシピ」といわれる具体的な利用成分ポリシーが標榜されています。例えば、すべての利用成分に特徴的なこととして、連載第2回でも触れたEPEA社の評価基準およびOECDプロトコルをクリアした生分解性成分のみを使用(メソッドに特徴的なカラーリングに使う着色成分もしかり)しています。

 さらに、「メソッドでは一切使わない原料」を謳い、メソッド独自の毒性基準や環境負荷の視点から、パラベン、フタル酸エスチル、トリクロサン、エデト酸、トリクロサン等の化学物質は一切使用していません。